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2023年5月10日

第265号

メールマガジンをお読みいただいている皆さんは、どのような連休だったでしょうか。私は墓掃除に1日、玄関の掃除に1日、窓枠の掃除に1日というような普段できないながらも気になっていたことをいくつか終わらせました。棟板金という家の屋根のてっぺんの部分が少し浮いてきているので、屋根に登って少し締めないといけないと思っていたところ、近所でマンションの工事をしている人たちが、挨拶に来たついでに無料で直していってくれて、助かりました。私の家のスレート屋根は結構急な勾配で一度登ったものの、作業はできずに、少しこの勾配に慣れないといけないなと思っていたところにありがたい助け舟でした。近いうちに屋根塗装をしないといけないのですが、心情的にはこの人たちにお願いする気持ちになっています。


=======  目  次  ======= 

《一般情報》
1.第4期海洋基本計画、閣議決定
2.総合海洋政策本部参与会議、AUV戦略プロジェクトチーム中間とりまとめ
3.NEDO、洋上風力発電低コスト施工技術開発に係る追加公募(予告)
4.ひびきウインドエナジー、北九州響灘洋上ウインドファーム建設工事で起工式
5.日本郵船、石狩湾新港洋上風力発電向けCTV日本到着
6.JMU・東亜建設等、GI基金洋上風力基地港での浮体基盤関連でAiP証書取得
7.川崎汽船、船上CO2回収装置からの液化CO2荷揚げに関する研究コンソに参加
8.米政府、メイン湾沖合における洋上風力発電に係るパブコメを募集
9.英国で世界最深記録となる水深58.6m着床式洋上風車の基礎設置


《海産研関係情報》
1.2023年度懇親会の開催について(会員の方へのご案内)
2.2023年度グループ調査研究7件、会員の参加募集中!(再掲)

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《一般情報》

1.第4期海洋基本計画、閣議決定

 4月28日、総合海洋政策本部会合(第20回)後の閣議で、第4期海洋基本計画が閣議決定された。総合海洋政策本部のWebサイトで、概要、本文(92頁、参考:第3期86頁、第2期53頁、第1期43頁)の他、パブコメの結果(59頁)も公表された。
https://www8.cao.go.jp/ocean/policies/plan/plan04/plan04.html


2.総合海洋政策本部参与会議、AUV戦略プロジェクトチーム中間とりまとめ

 総合海洋政策本部参与会議に設置された、AUV戦略プロジェクトチーム(PT)は、4月13日に中間とりまとめを発表した。同PTでは、AUVの国産化・産業化に向けた戦略(AUV戦略)の策定に向けた検討を行っている。中間とりまとめは、同PTの第3回会合(令和5年3月29日)を受けてまとめられたたもので、全42頁。AUV戦略の方向性として、官民プラットフォームの形成、将来ビジョンの作成、技術マップの作成、共通基盤の構築、制度環境の整備、企業活動の促進方策、研究開発の推進等が示されてい る。
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/kaiyou/sanyo/20230329/index.html


3.NEDO、洋上風力発電低コスト施工技術開発に係る追加公募(予告)

 NEDOは、着床式洋上風力発電の低コスト化に資する、先進的な基礎構造や建設技術等に係わる技術開発及び実証事業の実施者を一般に広く公募する予定であることを4月25日に発表した。公募期間(予定)は、2023年5月下旬から1か月程度としている。
https://www.nedo.go.jp/koubo/FF1_100381.html


4.ひびきウインドエナジー、北九州響灘洋上ウインドファーム建設工事で起工式

 4月25日、ひびきウインドエナジー(株)は、北九州響灘洋上ウインドファーム建設工事起工式を、北九州市若松区響町の響灘D地区ヤードで開催したことを発表した。同事業では、発電出力9,600kWの風車を25基(最大220,000kW)設置する。2025年度の運転開始を予定している。
https://hibikiwindenergy.co.jp/news/230425.html


5.日本郵船、石狩湾新港洋上風力発電向けCTV日本到着

 日本郵船(株)は、4月初旬にシンガポールで竣工した、石狩湾新港での洋上風力発電向け作業員輸送船(CTV)「RERA AS」(レラアシ(シは小文字))が、4月19日に日本に到着したことを発表した。同船は試運転を経てシンガポールで竣工し、今後、京浜ドック(株)追浜工場で、同船の検査や設備の換装等が行われる。なお、同船は旗国の承認を得て日本籍船へと変更される予定としている。その後、同船はシーメンスガメサ社に傭船され、北洋海運(株)の船舶管理のもと、現在建設が進んでいる石狩湾新港の洋上風力発電施設への作業員輸送に従事するとしている。
https://www.nyk.com/news/2023/20230420_1.html


6.JMU・東亜建設等、GI基金洋上風力基地港での浮体基盤関連でAiP証書取得

 ジャパン マリンユナイテッド(株)、日本シップヤード(株)、東亜建設工業(株)は、「基地港における浮体基礎への大型風車搭載の為の改造」に係るAiP証書を、(一財)日本海事協会より取得したことを4月14日に発表した。中型SEP船(1,250tクレーン装備)を改造し、港湾内でジャッキアップし背の高いクレーンとして使用することで、インフラが整っていない港湾でも大型風車の搭載を可能とする工法を研究・開発した。将来、陸上クレーンの配備や、地耐力の増強等で基地港湾が整備された後も、SEP船を活用するコンセプトとしている。今回のAiP取得は、ジャパン マリンユナイテッド(株)、日本シップヤード(株)、東亜建設工業(株)、ケイライン・ウインド・サービス(株)の4社にて共同で実施するNEDOのグリーンイノベーション基金事業「セミサブ型浮体・ハイブリッド係留システムに係る技術開発及び施工技術開発」の研究開発項目の一つである。
https://www.jmuc.co.jp/news/assets/nk_aip_sep_modification_20230414.pdf


7.川崎汽船、船上CO2回収装置からの液化CO2荷揚げに関する研究コンソに参加

 4月13日、川崎汽船(株)は、海事産業の脱炭素化推進を目的とした NPO 法人「Global Centre for Maritime Decarbonisation」が招集した、船上CO2回収装置の液化CO2荷揚げに関する研究コンソーシアムへ参画したことを発表した。今回の共同研究には20を超える企業・団体が参加し、将来のCCUS(CO2回収・利用・貯留)バリューチェーンの確立にむけ、液化CO2荷揚げ時の安全性や運用ルールの確立等を目的とした共同研究を、2023年4月から約9か月間実施するとしている。
https://www.kline.co.jp/ja/news/carbon-neutral/carbon-neutral37238926223917251/main/0/link/230413JA.pdf


8.米政府、メイン湾沖合における洋上風力発電に係るパブコメを募集

 米国内務省海洋エネルギー管理局(BOEM)は、4月25日付のプレスリリースで、2030年までに30GWの洋上風力発電を実現するというバイデン政権の目標達成に向けて、メイン湾沖合における事業海域選定に係る情報提供受付(Call for Information and Nominations)を実施すると発表した。今回の情報提供受付では、マサチューセッツ州、ニューハンプシャー州、メイン州の沖合地域での商業用風力発電開発の事業可能性について、開発事業者からパブリックコメントを募集し、事業性が見込まれる海域や事業者の関心度合等を評価するとのこと。
https://www.boem.gov/newsroom/press-releases/boem-advances-offshore-wind-leasing-process-gulf-maine


9.英国で世界最深記録となる水深58.6m着床式洋上風車の基礎設置

 英・スコットランドのエネルギー事業会社であるSSE Renewables社は、4月12日付のニュースリリースで、同国アンガス沖のSeagreen着床式洋上風車の基礎を世界最深記録となる水深58.6mに設置したと発表した。なお、同社は2022年10月に当時最深の57.4mに設置しており、今回でその記録を塗り替えたことになる。このSeagreenプロジェクトでは計114基の着床式洋上風車を設置する計画で、今回最深記録となった風車はその112基目にあたり、4月17日には全基の設置が完了している。
https://www.sserenewables.com/news-and-views/2023/04/world-s-deepest-offshore-wind-turbine-foundation-installed-in-scottish-waters/
https://www.sserenewables.com/news-and-views/2023/04/final-jacket-foundation-installed-on-seagreen/


《海産研関係情報》
1.2023年度懇親会の開催について(会員の方へのご案内)

 当協会では、来る6 月13日の定時総会終了後に、4年ぶりに懇親会を開催することといたしました。当協会主催の懇親会は、業種横断型という当協会の特徴を反映して、産業界の各分野はも ちろんのこと、関係府省、大学、研究機関、団体等から第一線で活躍されている大勢 の方々が交流する意義深い場です。今年度の懇親会は、新型コロナウイルス感染症対 策にも配慮して、参加人数を制限した形で開催することといたしました。我が国海洋 産業の発展と、海洋の開発・利用・保全の益々の前進に向けて、情報と意見を交換し ながら旧交を温めるとともに、新たな交流の輪も広げていっていただければと考えて おります。詳細につきましては、会員窓口の方宛に、4月21日送信のメールにてご案内をしております。まだ回答をお寄せいただいていない会員の皆様におかれまして は、ご参加のご検討、どうぞよろしくお願いいたします。


2.2023年度グループ調査研究7件、会員の参加募集中!(再掲)

 当協会の2023年度グループ調査研究のテーマは下記の7件となっています。会員の皆様からの多数の参加をお願いいたします。参加資格は1~5は正会員のみとなっていますが、賛助会員でも正会員への移行を前提に参加は可能です。また、6、7については正会員・賛助会員ともにご参加をいただくことが可能です。よろしくご検討いただければと存じます。これらの事業内容についてのお問い合わせは、事務局まで、遠慮なくお申し越しください。(メールアドレス:rioe@rioe.or.jp)


1)「洋上風力発電等の漁業協調の在り方に関する提言研究」
2)「浮体構造物(マリンフロート)の活用に関する調査研究」
3)「重要遠隔離島及び周辺海域の利用・保全方策に関する調査研究」
4)「海洋自然エネルギー利用技術の実用化プロジェクトに関する研究」
5)「洋上風力発電等の主力電源化に資する海底送電線網の実現に向けて」
6)「浮体式洋上風力発電の実用化に向けて」
7)「ブルーカーボンの実用化及び普及に向けた調査・研究」

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