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2023年9月8日

第270号

先月、海洋立国推進功労者表彰が発表され、当協会も度々ご指導をいただいております防災分野の柴山知也先生、造船分野の角洋一先生、流体工学分野の大内一之先生が表彰されました。受賞された皆様に心よりお慶び申し上げるとともに、引き続きよろしくご指導いただければ幸いです。


=======  目  次  =======  

《一般情報》
1.第16回海洋立国推進功労者内閣総理大臣表彰
2.再エネ海域利用法促進区域、山形遊佐沖・青森日本海(南側)公告・縦覧開始
3.環境省、洋上風力発電の環境影響評価制度検討会の取りまとめを公表
4.東大「海事デジタルエンジニアリング社会連携講座」、新たに6社が参画
5.商船三井、JAMSTECの北極域研究船運航予定事業者に決定
6.日本郵船、洋上風力発電向CTVの安全運航推進活動でISO認証を取得
7.古野電気、VDESによる海洋デジタルの実用化で大島商船高専と共同研究
8.10/5-7、神戸でテクノオーシャン2023が開催
9.ノルウェーで世界最大級の浮体式洋上風力発電施設が運転開始
10.メキシコ湾沖における洋上風力発電事業権を独・RWE社が落札


《海産研関係情報》
1.<会員向け>海洋産業の次なる発展に資する研究テーマの募集
2.会員登録状況・担当者変更について

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《一般情報》


1.第16回海洋立国推進功労者内閣総理大臣表彰

 8月29日、総理大臣官邸2階大ホールにおいて、文部科学省、農林水産省、経済産業省、国土交通省及び環境省が内閣府総合海洋政策推進事務局の協力を得て実施している「第16回海洋立国推進功労者表彰」(内閣総理大臣賞)の表彰式が行われた。「海洋立国日本の推進に関する特別な功績」分野で、安藤健太郎氏(海洋研究開発機構)、柴山知也氏(早稲田大学)、角洋一氏(横浜国立大学)、山口隆司氏(長岡技術科学大学技学研究院)の4名、「海洋に関する顕著な功績」分野で、末永慶寛氏(香川大学 創造工学部)、大内一之氏(金沢工業大学客員教授)の2名が受賞した。
https://www.mlit.go.jp/report/press/kaiji01_hh_000555.html


2.再エネ海域利用法促進区域、山形遊佐沖・青森日本海(南側)公告・縦覧開始

 経済産業省資源エネルギー庁及び国土交通省港湾局は、再エネ海域利用法の促進区域の指定に関し、有望な区域として整理していた「山形県遊佐町沖」及び「青森県沖日本海(南側)」について、同法に基づく促進区域の指定の案の公告・縦覧を9月1日に開始した。縦覧期間は9月15日までとなっている。
https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saiene/yojo_furyoku/index.html#pub
https://www.mlit.go.jp/kowan/kowan_fr6_000044.html


3.環境省、洋上風力発電の環境影響評価制度検討会の取りまとめを公表

 環境省では2023年5月から7月まで、「洋上風力発電の環境影響評価制度の最適な在り方に関する検討会」を計4回開催し、同検討会における検討結果として「洋上風力発電に係る新たな環境アセスメント制度の在り方について」を取りまとめ、8月31日に公表した。今後の取組みとして、同検討会において取りまとめられた結果を踏まえ、必要な法整備の検討を含め新たな制度の早期の実現に向けた取組等を速やかに進めるとしている。
https://www.env.go.jp/press/press_02075.html


4.東大「海事デジタルエンジニアリング社会連携講座」、新たに6社が参画

 東京大学が、2022年10月1日に設置した社会連携講座「海事デジタルエンジニアリング講座」(MODE:Maritime and Ocean Digital Engineering Laboratory)に、2023年4月3日にJRCS(株)、(株)商船三井、(株)新来島サノヤス造船、常石造船(株)、寺崎電気産業(株)、ナブテスコ(株)の6社が新たに参画したことを8月30日に発表した。今回、新たに6社(造船所2社、舶用機器メーカー3社、海運会社1社)が加わり、海事分野における脱炭素化・自動化に向けた研究開発・社会実装及び人材育成の拠点形成のさらなる拡張・強化が期待されるとしている。
https://www.k.u-tokyo.ac.jp/information/category/press/10457.html


5.商船三井、JAMSTECの北極域研究船運航予定事業者に決定

 (株)商船三井と、同社の100%子会社であるエム・オー・エル・シップマネージメント(株)及びMOLマリン&エンジニアリング(株)は、JAMSTECが発注した、北極域研究船に係る艤装員派遣事業者及び運航予定事業者に選定されたことを8月10日に発表した。2026年11月頃迄の同船竣工までは艤装員派遣業務を、また、竣工後は運航業務を担う予定としている。
https://www.mol.co.jp/pr/2023/23102.html


6.日本郵船、洋上風力発電向CTVの安全運航推進活動でISO認証を取得

 日本郵船(株)は、洋上風力発電向けCTVの安全運航推進活動について、日本海事協会から、品質マネジメントシステムの国際規格であるISO9001:2015の認証を取得したことを8月18日に発表した。
https://www.nyk.com/news/2023/20230818_01.html


7.古野電気、VDESによる海洋デジタルの実用化で大島商船高専と共同研究

 古野電気(株)は、大島商船高等専門学校と2023年6月9日に共同研究契約を締結し、VDES(VHF Data Exchange System)による海洋デジタルの実用化に向けた共同研究を開始したことを8月21日に発表した。期間は、2023年6月9日から2024年3月31日までとなっている。共同研究では、大島商船高専が保有する練習船を活用して周防大島近海で実験を行うとし、実験ではVDESを使用して取得する水路通報や危険エリア等の航海安全情報、他船ルートといった航海情報の実験用データをブリッジに設置した古野電気のシステムを使用して表示するとしている。
https://www.furuno.co.jp/news/general/general_category.html?itemid=1365&dispmid=1017


8.10/5-7、神戸でテクノオーシャン2023が開催

 10月5日から7日まで、神戸国際展示場にて、海洋をテーマにした総合コンベンション「テクノオーシャン2023」(主催:テクノオーシャン・ネットワーク)が開催される。1986年より2年に一度開催され、今回は海のSDGsがテーマの「シンポジウム(基調講演・パネルセッション)」、「展示会」「水中ロボット競技会」等で構成されている。パネルセッションでは、「カーボンニュートラル」「養殖」「洋上風力」「海洋ロボティクス」「自律運航船」等がテーマとなっている。入場料は無料。(シンポジウムは別途登録料必要)
https://to2023.techno-ocean.com/

https://wp2023.techno-ocean.com/wp-content/uploads/2023/08/TO2023Exhibition_invitation-ticket_A3.pdf

https://wp2023.techno-ocean.com/wp-content/uploads/2023/09/Techno-Ocean-2023Symposium-Information.pdf

9.ノルウェーで世界最大級の浮体式洋上風力発電施設が運転開始

 ノルウェーに本拠を置く大手エネルギー企業・エクイノール社は、8月23日付のニュースリリースで、北海沖の浮体式洋上風力発電施設「Hywind Tampen」の運転を開始したと発表した。同施設は、離岸距離約140㎞、水深260~300mの海域に風車11基を設置し、設備容量は88MWとのこと。浮体式洋上風力発電施設としては現在世界最大級で、ノルウェー大陸棚に位置する2か所の洋上石油・ガスプラットフォーム(Gullfaks及びSnorre)に電力を供給し、年間20万トンのCO2排出量削減が期待される。
https://www.equinor.com/news/20230823-hywind-tampen-officially-opened


10.メキシコ湾沖における洋上風力発電事業権を独・RWE社が落札

 ドイツに本拠を置く大手エネルギー企業・RWE社は、8月29日付のニュースリリースで、米国内務省 (DOI:Department of the Interior) による初のメキシコ湾沖のリース海域における洋上風力発電事業権を560万ドル(9月6日時点の為替レートで約8.3億円)で落札したと発表した。今回落札された事業海域はルイジアナ州の海岸から44マイル(約70km)沖合に位置し、水深は10~25mで、最大2GWの発電容量が見込まれている。本プロジェクトがスケジュール通りに進んだ場合、2030年代半ばまでには洋上風力発電が稼働する予定とのこと。
https://americas.rwe.com/press/2023-08-29-rwe-grows-us-offshore-wind-development-portfolio-by-2-gw-in-gulf-of-mexico/


《海産研関係情報》

1.<会員向け>海洋産業の次なる発展に資する研究テーマの募集

 海産研では、現在、会員の皆様より「海洋産業の次なる発展に資する研究テーマ」を募集しております。会員各位のご関心のある分野やテーマや、一企業・一業種を越えて取り組みたい研究テーマ、海洋事業を展開する上で課題と考えている事柄等、積極的にご提案いただければ幸いです。また、提案する具体的なテーマをお持ちでない会員につきましても、ご関心のある分野についてご意向をお知らせいただくことで、今後の動向の参考とさせていただきます。2枚の用紙にご記入をいただく形でのテーマ募集で、締切は10月6日(金)となっております。奮ってご提案をお寄せいただければ幸いです。詳細につきましては事務局にお問い合わせください。
(e-mail:rioe@rioe.or.jp)


2.会員登録状況・担当者変更について

 ご登録の会員代表者、会員窓口/会費請求先について、ご担当者の変更がある場合は、当協会ウェブサイトの会員専用ページ(担当変更申請)よりお手続きをお願いいたします。現在の会員登録状況、会員ログインID・パスワード、担当変更申請ページの操作方法等をお知りになりたい場合は総務課までお問い合わせください。
https://www.rioe.or.jp/
(e-mail:rioe@rioe.or.jp)




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